AUTUMN COLLECTION “拾玖丿零参”

芥子を袖に したたり合わせ

怪し気な芥子の柄を 袖と衿にのみ配した小袖と ブラックデニムの袴とのコーディネート。
袖先と衿には細かい線で描かれた芥子の花を、身頃には一見ヒョウ柄に見える茶＋黒のまだら模様を、と染め分けられた小袖は、所謂「ぶっつけ」と呼ばれる柄の配置で、妖艶ながら気高さも漂わせています。
奇抜な柄ゆきばかりでなく、実は しなやかで軽めのウールを素材とした、プリント・ウールという素材の珍しさも特徴です。 袖裏等に木綿の裏地を添え、シルエットにハリを保たせ、細部の意匠のアクセントとしています。
底光りのような鈍い光沢のブラックデニムの袴も、時折 ネップを覗かせる個性派。 硫化染めなので、厚みの割に柔らかさを保ち、洗いが効くと色落ちある風合いが楽しめます。
大胆だが技ありの小袖には、芥子という怪し気なモチーフ。 経年変化していく袴には、底光りする黒。 男の危なさをガツンと匂わせる組み合わせは、大人でないと着こなせない色気が漂っています。

A combination of KOSODE with a mysterious poppy pattern on the sleeves and collar, and black denim HAKAMA.
A poppy flower with fine lines on the sleeve tip and collar. The bodice has a patchy pattern. The KOSODE dyed in each part is voluptuous and has a high spirit.
In addition to bold patterns, the outer fabric is made of soft and light wool. The sleeves are lined with cotton to create a beautiful silhouette.
Black denim HAKAMA with a dull luster is sulfide-dyed and soft for its thickness, and you can also enjoy its fading texture.
It’s a combination that gives the impression of a dangerous man.

《2019 AUTUMN COLLECTION》