AUTUMN COLLECTION “拾玖丿零壱”

バッキンガムに したたり合わせ

肩から背にゴブラン織の切り替えを配した小袖と、鈍い赤の袴が印象的なコーディネート。
粗い織り目で ざらついた黒い小袖には、ベースのコットンに アクリル等を織り込んで光沢を持たせています。 それが 荒々しさだけでなく、絶妙な洒落感をも纏わせて、アバンギャルドな雰囲気を作るのです。 何より、目を引くのは肩から背にかけてヨークのように、大胆に配されたロンドンをモチーフとしたゴブラン織。 袖口に覗くゴブラン織や、共衿先の赤と、小気味良く 贅沢です。
一方、鈍目の赤の袴は、ピーチスキン加工を施した微起毛のある表面なので、光の反射が弱められて赤を鈍く映し出しています。 品質は 主に綿なので、着慣れるほどに 身体にも馴染んでくるでしょう。
上下が黒と赤で表現され インパクトは強めですが、バッキンガム宮殿の衛兵の如く、洗練された男らしさを漂わせ、野暮ったさがありません。

The combination of the goblin weave from the shoulder to the back and the dull red HAKAMA is impressive.
The motif of the goblin weave on the KOSODE is London. It is luxurious as it can be seen on the inside of the cuffs. The base material is textured and glossy, making it look rough. The balance of strength and avant-garde is superb.
The dull red HAKAMA is made of cotton fabric with peach-skin touch, so it will fit your body as you get used to it.
The color combination of black and red looks like the guards of Buckingham Palace, doesn’t it?