2021WINTERCOLLECTION

二重廻し：ポップアート・ゴブラン

様々な著名人の顔が埋め込まれた白黒のブロックチェック。そのポップアート柄をゴブラン織で表現した生地から仕立てた二重廻しコート。

一般的に、繊維の基本的な加工技術は、織りと染めに大別されるが、縞などの単調な柄以外の表現は、染め加工によるものが大半である。しかし、このポップアート柄は複雑でありながらも、織り加工によって表現され、しかも それぞれの人物の顔の特徴をよく捉えている。染めによる表現に比べ、重厚な風合いとも相まって、男性的な印象である。モノクロの配色も潔く、モダンに着こなせることだろう。

コートに対して、ただの防寒着だと勘違いしていた多くの人々の目を覚まさせるくらいの、衝撃的な二重廻しである。ちなみに、内側には、控えめながらも主張を感じさせるマットな燕脂色の軽めの裏地を合わせた。妖しげな色がチラリと見える仕掛けだ。

大胆な構図と無駄のない配色に、緻密で重厚なテキスタイルと、人目は引いても 堂々とした風格があり、軽く見られない。大量の生地を必要とする二重廻しに、ゴブラン織を贅沢に使っているからだろう。

【二重廻しコート】

No.	：	HOB0013
Material	：	〈表〉ポリエステル 60％, 綿 40％ 〈裏〉キュプラ 50％, ポリエステル 50％
Size	：	一二五（フリー）
Price	：	121000
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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マント：鋼スパンコール

金属のビスマス結晶のような幾何学模様を構成した総スパンコールのマント。冷たく鈍い輝きが、強いシルエットを彩る。

圧倒的な存在感を見せるマントは、誰にでも着こなせるほど 容易くはないが、着こなせた者には最強の鎧になることは間違いない。

表面には、銀と黒のスパンコールで描かれた幾何学柄で埋め尽くされている。この銀と黒の対比と、マントのドレープで生まれる陰影によって、金属を編みこんだような力強さが演出されるのである。

スパンコールで覆われた素材の仕立ては、当然ながら困難であるが、存在感のある衿の細工や手を出すためのホールも健在で、細部の仕立てにまで抜かりがない。つまり、完全なるマントとしての機能性も有している。インパクトがありすぎるほどの表地とのバランスから、シンプルだが 上質で艶やかな黒の裏地を採用している。総スパンコールゆえ 軽くはないが、身体をガッチリとホールドしてくれる。

マントの大胆なシルエットと総スパンコールの迫力が掛け合わされれば、ゴージャスさでも他の追随を許すことはない。スパンコール装飾でありながら、これほど男性的な力強さが上乗せされるアイテムは、もはや武具と呼ぶ方が相応しい。突き抜けていて、オルタナティブ感が半端ないのだ。

【マント】

No.	：	HOA0171
Material	：	〈表〉ポリエステル 64％, レーヨン 33％, ポリウレタン 3％ 〈裏〉キュプラ 100％
Size	：	一〇五（M）
Price	：	198000
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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二重廻し：孔雀青シャギー

どこか幻想的な青と 毛羽立った紡毛織物のソフトな手触りが特徴の二重廻しコート。七彩ペイントのレトロ調な裏地も絶妙。

美しいブルーの表地は、繊細で優しい風合いが特徴のシャギーだ。シャギーと言えば、コート地が代表的。今では珍しくなってきたが、いわゆるコート地らしい上質な紡毛織物である。ただし、当世流に 発色の良さが加算されて、この冴えた孔雀青を実現させている。色の名の通り、孔雀の羽などに見られる美しい青で、ほんのり緑みを帯び、趣きがある。一般的に、冴えた色のコートは少ない傾向だが、新年を迎え 春先ギリギリまで着られることを考えれば、こういう色目の方が存分に着回せるので 好ましい。さらに、この表の色とベストマッチな裏地は、淡い色合いのペイントを切り嵌めて 斜めに流した柄で、レトロなスカーフのような上品な風合いだ。

表・裏ともに、昔ながらの贅沢な風合いで、個性的だが上品な色使いに纏められている。フォーマルやカジュアルという範疇を飛び越し、オートクチュール的なラグジュアリーさに溢れている。ヨーロッパの美術館巡りをする折には、纏ってみたいものだ。

【二重廻しコート】

No.	：	HOB0014
Material	：	〈表〉アクリル 37％, 毛 32％, ポリエステル 31％ 〈裏〉ポリエステル 100％
Size	：	一二五（フリー）
Price	：	99000
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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マント：墨黒サキソニー

堂々とした雰囲気たっぷりな墨黒のマントは、上質なウール・サキソニーを仕立てた。長い１２０㎝丈もラインナップ。

マントは、コートと違い同心円上に広がるアイテムなので、丈を長くするにしたがって、生地の幅も広がっていく。しかし、生地を継ぎ接ぎして幅を広げると、ドレープの美しさが損なわれる。 つまり、丈の長いマントの仕立てには、とても幅の広い生地が必要となるのだ。しなやかさ、生地幅の広さ、そして 軽さの、これら全ての条件を満たすマント用の生地は、ほとんど無いのだ。 ところが、このマントに限り、Ｌサイズ・１２０㎝丈を製作している。長めが欲しかった…という大柄な方には、喜ばれそうな希少なマントなのである。（掲載画像は１２０㎝のマント）

以上の説明からも お気付きであろうが、風合いやドレープ、シルエットといった布地そのものを楽しむ豪快なアイテムが、マントなのである。力強いシルエット、美しいドレープ、揺れて靡く様子と、男のロマンを掻立てる要素には事欠かない。 シャレの醍醐味を存分に味わえる外套だ。当然、和服にだけではなく、スーツにもあうデザインである。そして、年間での着用期間はコートよりも長く、実は着回しやすいアイテムなのだ。

このマントは、上質なウールで織られた御幸毛織製のサキソニーを表地に使用しており、とても贅沢だ。軽く柔らかな毛織物で、薄い毛羽があり 品が良い。渋みの効いた色味は合わせやすく、様々なコーディネートで外套を嗜めることだろう。 また、タータンチェック柄の高密度タフタを裏地として、隠し味とした。この軽量の裏地には、軽撥水・透湿・防風などの効果もあるので、日常使いでも機能性と暖かさを発揮するに違いない。

もちろん、美しいドレープとシルエット、和服の衿元とマッチする衿、手を出すための両脇のホールなどの細工にも精巧さを欠かしていない。

渋い色目に男らしいシルエット。とても上品だが、決して退屈しない、まさに紳士のマントとして、ビジネスからフォーマルまで 多くのシーンで活躍することだろう。

【マント】

No.	：	HOA0172
Material	：	〈表〉毛 100％ 〈裏〉ポリエステル 100％
Size	：	一〇五（M），一二〇（L）
Price	：	88000
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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二重廻し：沙金ウール

細粒化した金を吹きつけたように うっすらとラメ糸が煌くウールの二重廻しコート。銀ラメ×ボーダーの裏地も 金属的で男らしい。

二重廻しコートとは、背中にまで覆い布（ケープ）が掛かるコートで、生地節約のため背中を１枚に仕立て、袖口にだけ羽根を付けたトンビコートとは別物だ。 前からの見た目は同じでも、二重廻しは暖かく、何より後ろ姿が格段に美しい。後ろ姿にまで隙がなく、美しく風に靡き、男にこそ相応しいコートだと言える。和服にだけではなく、スーツにもあうデザインである。

この二重廻しは、金属箔を施したラメ糸が わずかに織り込まれた黒地のウールで仕立てている。ウール １００％の品質は しなやかな風合い。 この精緻な織物が生み出す美しいドレープに、ラメの朧げな光沢が相まって、実にダンディーな表情を見せてくれるのだ。ラメの加減が絶妙なバランスで、あちらこちらで微かな光りを放ち、退屈させない。 悪どさがなく、風格があるのだ。また、羽根裏（覆い布の裏）と身頃裏などの内側には、銀ラメの細いボーダーの裏地を合わせて、ちらりと覗く内側でも効果的に光沢が競演している。

フォーマルシーンでも活躍する上質感と、底光りする遊び心を兼ね備え、いぶし銀な魅力が凝縮した大人な二重廻しなのである。

【二重廻しコート】

No.	：	HOB0015
Material	：	〈表〉毛 100％ 〈裏〉ポリエステル 46％, アセテート 34％, 綿 20％
Size	：	一二五（フリー）
Price	：	88000
Limited	：	３点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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マント：ラミネート・ツイード

大柄ヘリンボーンのツイードにラミネートを施したマント。ツイードの凹凸が光沢を纏って、レザーのような表情を見せる。

最も特徴的と言える表地は、白と黒の太めの紡毛糸で織られた大柄ヘリンボーンのスコッチ・ツイードの表全面にＰＵフィルムでラミネートした生地だ。粗野感のあるツイードの表面の凹凸はそのままに、ラミネートにより立体的な光沢を纏わせた。ザックリとしたツイードとラミネートの掛け合わせは、モダンな切れ味を持ちながらも クラシカルな上品さを漂わせている。加えて、ラミネートの効果により、しなやかなツイード生地にハリがもたらされるので、裾に向けて末広がりに完璧なシルエットを描き出す。そして、糸の引っ掛けや、汚れも付かないのだ。

また、マットなエンジ色の裏地を合わせて、ちらりと覗く内側も印象的に演出している。和服の衿元ともマッチする衿や、両脇にポケットのように見える手を出すためのホールなどの細やかな細工も丁寧。モノトーンの配色も相まって、普段使いからフォーマルまで、或いは洋服にも…と組み合わせ方も幅広いのだ。大胆なシルエットと豪華なドレープ、幅広い汎用性が三位一体となったマントには、至高のダンディズムが漂う。

ゴージャスで素朴という、相反する雰囲気を絶妙なバランスで融合させ、レザーのような野性をも感じさせる贅沢なマントに仕上がっている。

【マント】

No.	：	HOA0173
Material	：	〈表〉綿 47％, アクリル 42％, ポリエステル 7％, 毛 3％, ナイロン 1％ 〈裏〉キュプラ 50％, ポリエステル 50％
Size	：	一〇五（M）
Price	：	99000
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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和慈羽袖：穴あき格子織

網のような規則的な穴の陰影が美しい格子織の和慈羽袖。薄茶色に透ける裏地も幻想的。

多くの方々から どのような構造なのか？と不思議がられる和慈羽袖は、プレーンな状態では、大きな羽の様な袖を持つ羽織だが、趣ある袖のボタンを外し、その袖を肩や首に回し掛ければ 変幻自在な着こなしや、優雅なドレープも楽しめる特許製品。 脇にはポケットも仕込んである。

この羽袖の表地は、少し起毛して柔らかで、ニットのような風合いだ。厳密には、細い紡毛糸で精密にレース状に構成された格子織。 ナイロン×ポリエステルの絶妙なバランスと緻密な技術によって、しなやかで毛羽立った質感ながらも、透かし目（穴）が均一に並び美しい。 その透かし目に 透ける裏地が重なり、幻想的で上品な着姿を演出してくれるのだ。穴の部分は縫えないので、デザインを微調整し、仕立ての行程も通常より増え 難易度も高い。 デリケートな素材だが、衿部分をご覧になれば分かる通り、型崩れも しにくい丁寧な仕立てになっている。見た目のボリュームに反して、かなり軽量な仕上がり。

丁寧な仕事による精巧さ、気負わない色目、ナチュラルな風合いを１つに纏め、ゆったりとリラックス出来そうなアウターに仕上がっている。

羽織紐として合わせた、水牛の角のビーズを中央に配し 両サイドの抹茶色の樹脂ビーズと繋いだ〈かなめ玉〉フックは、ナチュラルな中に趣を感じさせる。

【和慈羽袖】

No.	：	HAA0070
Material	：	〈表〉ナイロン 50％, ポリエステル 50％ 〈裏〉綿 61％, 絹 39％
Size	：	百（フリー）
Price	：	88000
Limited	：	２点
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【かなめ玉・フック】

No.	：	RUB0008
Material	：	水牛の角, 樹脂 他
Price	：	7700

二重廻し：太糸織・重ね格子

毛糸のような太い糸で織られたオーバー・チェックの二重廻しコート。スタイリング次第で大化けする洒落もの。

西洋の油絵のように美しい光の反射を見せる上質な素材である。表面の無数の毛羽が、柔らかく印象的な反射を生むことは、画像からもよく分かるだろう。 光が強く当たる箇所、影になる箇所で、光の反射 ひいては柄の出る様が大きく異なり、絵画的で 実に美しいのだ。 端的に言えば、紡毛織物であり、太さがやや不均整で毛羽が多く、柔軟で 膨らみと暖かさがある紡毛糸で織られている。当然 保温力は高い。

この赤白黒の大胆な色使いと柄の紡毛織物は、大量生産ではなく 古くからの職人技術を大事にすることで知られたイタリアのファブリックブランドで織られた。 創造的で実験的なファブリックに定評があるブランドだ。柔らかく届く反射光と 刺さるように飛び込んでくる色の、対比と共存。並みの技ではあるまい。

そんな【和次元・滴や】お気に入りに登録されてる生地は、店主の采配で、二重廻しコートに。ちなみに、表地の柄は、チェックの上に大きなチェックを重ねたオーバー・チェック（越格子とも）で、まさに二重廻しに相応しいのだ。 さらに、黒いサテンの裏地を合わせることで、暗い所から鈍い反射を送るという光の遊戯を上乗せした。贅沢な後ろ姿は、絵画的な美しさを纏い、極上の優雅さを奏でることだろう。

あまりに美しいので、反射光のことばかり書いたが、色使いのキレ味は鋭く、色×チェック×光と何層にも迫ってくるので、かなりカッコイイ着こなしが出来るに違いない。

【二重廻しコート】

No.	：	HOB0016
Material	：	〈表〉毛 92％, ナイロン 8％ 〈裏〉ポリエステル 100％
Size	：	一二五（フリー）
Price	：	88000
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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マント：ダブルフェイス・コットン

紺系タータンチェックの外と、赤線が印象的なボーダーの内との、コットンのダブルフェイスのマント。

このマントの特徴は、何と言っても 素材のコットンにある。品質は綿１００％だが、表裏に重ねた別々の織組織（生地）が分離しないように、間隔を置いて 表裏互いの経糸・緯糸で結合させて１枚の布にした、表裏一体の生地なのである。 ここでは、紺地にグリーンのタータンチェックの薄手の表と、白地に赤いボーダーを走らせた薄手の裏を、間隔を置いた糸で結合して１枚のコットン生地に仕上げている。

表と裏が補完し合うので、ハリコシが生まれ、ウール系のマントには無い末広がりな美しいシルエットを描き出す。コットンのナチュラルで無骨な風合いと相まって、男らしいシルエットを提供してくれるのである。 通好みではあるが、昔の書生マントのように、普段使いにぴったりなマントと言えるだろう。

また、コットンを重ねたと聞けば、ゴワゴワとした重たい生地を想像しがちだが、表裏ともに しなやかで薄手の木綿を重ねているので、軽くて 肌触りも柔らかい。 さらに、裏地を一体化させた単衣仕立てになるので、すっきりとした扱いやすさも有り難い。裾まで美しく流れるシルエットに加え、手を出すためのホールや比翼など、マントにとって複雑な箇所から細かな細工まで 手抜かりは無い。だから、クラシカルな品格を備えているのだ。

コットンのマントと言うと、軍用マントを連想するかも知れないが、それよりも格段に優しく 軽い着心地だ。カジュアルに着こなせて、洋服との相性も良いから、旅先でも便利だろう。そこはかとなく、和風なのだ。

【マント】

No.	：	HOA0174
Material	：	綿 100％
Size	：	一〇五（M）
Price	：	85800
Limited	：	２点
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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二重廻し：墨黒サキソニー

墨黒の上質なウール・サキソニーで仕立てたダンディな二重廻し。スーツにも合わせやすい万能なコート。

二重廻しコートは シャーロック・ホームズのインバネスコートから派生した外套である。どこか知的な雰囲気が漂い、冬のシャレも存分に楽しめるアイテムの１つとなるだろう。二重廻しとは、胸から背中にまで覆い布（ケープ）が掛かることを由来とするコートなので、後ろ姿にまで隙がない。和服にだけではなく、スーツにもあうデザインである。

この二重廻しは、上質なウールで織られた御幸毛織製のサキソニーを表地に使用している。軽く柔らかな織物で、薄い毛羽があり 上品だ。渋みの効いた色味は合わせやすく、どんな場面にも 知的な雰囲気で馴染むことだろう。また、裏地にはタータンチェック柄の高密度タフタを忍ばせて、表地の品の良さを引き立てた。この軽量の裏地には、軽撥水・透湿・防風などの効果があるので、日常使いでも機能性と暖かさを発揮することだろう。ケープや裾が風に靡くと、裏地とともに控えめなシャレも見えるのである。

和装、洋装を問わず、フォーマルから通勤にまで使え、かなり万能な二重廻しと言える。

【二重廻しコート】

No.	：	HOB0017
Material	：	〈表〉毛 100％ 〈裏〉ポリエステル 100％
Size	：	一二五（フリー）
Price	：	88000
L/T	：	(予定納期) 7-10日
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