いつも『FOUR SEASONS ~滴や 装い拓き~』の【和次元・滴や】コレクションを ご覧いただき 誠にありがとうございます。 毎回のコレクションを ご覧の方は ご承知のことと思いますが、【和次元・滴や】が発信している《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》は、「着物」ではありません。
《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》とは、昔とは体型や生活習慣の異なる現代人向けに、侍の袴を基礎に独自開発した「新しい型式の和服」であり、それを中心に展開している全アイテムの総称です。
特許を取得した 機能性を高めて着崩れを防ぐ技術と、着姿を美しく見せる独特な形状により、煩わしい着付けも要らない「現代版サムライスタイル」なのです。
現代ではファッションとして、流行への追随という、産業的な側面ばかりが取り沙汰されますが、衣服は本来、地理気候、年齢性別、社会階層、職業、思想信条等を反映したものです。むしろ、衣服はステータスシンボルや地位を表すための一手段として用いられることで発展してきたと言えるでしょう。
和装においても、明確な身分制度があった江戸時代まで、武士による「袴」を基準とした(領国の統治に与る官吏としての)和服文化と、百姓・町人の着ていた長着を中心とした「着物」文化とは、厳格に分かれていました。 しかし、明治以降の急激な洋装化により、それまで受け継がれてきた様々な和服文化は打ち捨てられ、極端に偏った和服しか残りませんでした。
一般的な「袴」として引き合いに出される、黒紋付羽織袴の礼装ですら、文明開化(洋装化)を急ぐ明治政府が西洋のブラックフォーマルに倣って置き換えられたものであり、江戸時代まで続いてきた日本独自の服飾の流れは 断ち切られているのです。
何度も大きな戦乱にまみれた明治以降の百五十年とは対照的に、二百数十年もの間、戦乱のない平和な時代を築いたのが武士です。その武士・サムライたちの日常着でもあった「袴」には、彼らの美意識や思想信条、そして機能性が散りばめられていたに違いありません。
我々は、昔というと モノクロ写真のような光景を想像しがちです。しかし、昔も今も、世界は 鮮やかなカラーなのです。今では古びて見えるものも、当時は先端技術です。逆に、昔の方が斬新、鮮やか…なんてことすら珍しくありません。思い込みを捨て、サムライたちの誇り高い生き様と優雅な美意識に思いを馳せることで、失われた「袴」文化の本質を抽出し、それを体型も生活習慣も変わってしまった現代人の衣服へと移植していく試みが『FOUR SEASONS ~滴や 装い拓き~』コレクションであり、古き良き精神に見習い、現代に相応しい素材や技術も駆使して生まれるアイテムが《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》なのです。
【和次元・滴や】は、日本で唯一の《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》のブランドであり、従来の一般的な男性着物とは一線を画す「現代版サムライスタイル」を京都より発信してまいります。
和次元 滴や 装造師 宗裕
小袖に市松状に敷き詰められた様々な著名人の顔。特筆すべきは、これがゴブラン織で表現されていることだ。繊維の基本的な加工技術は、「織り」と「染め」に大別されるが、縞などの単調な柄以外の表現は、「染め」によるものが大半である。
しかし、この著名人達の顔が並ぶ柄は複雑でありながら、「織り」によって表現され、「染め」に比べて重厚で男性的である。モノクロの配色も潔く、《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》に相応しいテキスタイルと言えよう。『百面相ゴブラン』と名付けてみた。
一方、マットな黒の袴は、形状記憶素材である。しっかりと織られていながら、シワや汚れを気にせずに着用できる袴は便利であり、シックな着こなしに大活躍してくれることだろう。
【 したたり 】シリーズの、小袖には着姿を美しく見せる独特な形状として、袴には着崩れを防ぎ機能性を高める工夫として、特許を取得した技術が盛り込まれており、煩わしい着付けの必要もない。
No. | : | IIA0855 |
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Material | : | ポリエステル100% |
Size | : | 八九(35),九五(37),九九(39) |
Price | : | 44000 |
No. | : | ROA0230 |
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Material | : | 綿55%,ポリエステル45% |
Size | : | 七〇(M),七三(L) |
Price | : | 49500 |
Limited | : | 3点 |
ご覧のように表面には所々破れたように見せているが、実際は二重に構成されたプレーティングであり、破れは装飾である。ダメージ加工のように生地を傷つける訳ではなく、プリントと糸の組織によってクラッシュ感を表現しているのである。よって、身体に沿うような柔らかい生地でありながら、クラッシュ感があり、しかも生地は傷んでいないというスグレモノの風土ローブに仕上がっている。
二重組織の下地は、黒く透け感があり、表地は穴を開けた組織に白黒のかすれたダメージ風の模様がプリントされている。表の穴から光を入れて、破れているように演出しているのである。この一枚を まとうだけで、妖しくもクールな印象に仕立ててくれることに疑いはない。
前開きを留めるアクセサリーとして、彫りの効いた水牛の角の玉と赤いビーズが印象的な かなめ玉(クリップ)をコーディネートしている。
No. | : | NIA0109 |
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Material | : | 綿64%,ポリエステル34%,ポリウレタン 2% |
Size | : | 一二五(L) |
Price | : | 71500 |
No. | : | H-173 |
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Material | : | 水牛の角,樹脂,他 |
Price | : | 6600 |
タキシードをモチーフにした【 したたり 】小袖と袴のコーディネート。通常、袴と小袖では違う素材を用いるが、このコーディネートに限って、同素材を使用している。袴の素材としての基準を満たしているため、小袖に仕立てた場合 衿の厚みが増してしまう。そこで、小袖の衿の芯を控えることにより調整し、上下揃いのスーツ的な仕上がりになっている。
小袖の衿や袖口・裾のフキ、袴の紐部分にのみサテンを表に、それ以外の部分は綾織を表に仕立て、タキシード風にまとめた。シックでゴージャスな印象で、パーティー仕様にも充分なコーディネートだが、ご家庭で洗濯できる気軽さは ありがたい。
胸元を飾るネックレスのトップは朱色の龍で、海外でシナバーと呼ばれる素材の彫り物。オリエンタルな雰囲気をプラスした。海外との交流でも注目を集めそうな組み合わせである。
No. | : | IIA0856 |
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Material | : | ポリエステル100% |
Size | : | 八九(35),九五(37),九九(39) |
Price | : | 44000 |
No. | : | ROA0231 |
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Material | : | ポリエステル100% |
Size | : | 七〇(M),七三(L),七七(2L) |
Price | : | 44000 |
Limited | : | 3点 |
No. | : | H-177 |
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Material | : | 水牛の角,樹脂,他 |
Price | : | 12100 |
【和慈羽袖/WAZI-HASODE】とは当店が和服の世界観をさらに増幅させるべく設計した新型の羽織で、通常の羽織と比べると洒落でも機能でも格段に振り幅が広く、まったく別次元の羽織り物に仕上がっている。プレーンな状態では、大きな羽の様な袖を持つ羽織の形状なのだが、ボタンを外して大きな袖を肩に掛けることで、様々な表情を見せてくれる。
大きな袖が左右に流れ、あるいは身体をゆったり包み込むことで、生地の素材感と相まって、平安貴族のような優雅さ、遊牧民のような異国情緒、修験者のような厳かさ…と演出される世界観の幅が広がり、まさに雰囲気自体を纏うアイテムとなっている。
ポケットも付くなど、細部にまで工夫された機能性と、変幻自在な着こなしが好評で、本年に特許を取得。名実ともに、【和次元・滴や】にしか存在しない羽織である。
この羽袖は、表地にイタリア製のビスコースを使っている。細い電子基盤の配線でみっしりと覆われているような、細密な縦畝の表面は、まるでプラチナの光沢だ。
裏地には、濃いグレーの蛇革柄プリントを施した極薄のナイロンを採用した。その表裏が合わさると、銀河系を思わせる雰囲気が完成していた。 メタリックな配色なのに柔らかな風合いで、不可思議なSF感を漂わせている。
No. | : | HAA0035 |
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Material | : | 〈表〉ビスコース65%,ポリエステル35%,〈裏〉ナイロン 100% |
Size | : | 百(フリー) |
Price | : | 77000 |
Limited | : | 2点 |
No. | : | H-170 |
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Material | : | 鮑,黒檀,他 |
Price | : | 9900 |
画像の、陣パーカのポケットに手を突っ込んでいる様子こそ、まさに《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》らしい和服の着こなしと言えるだろう。古き良きものには見習うべきところは多いが、現代でしか手に入らない素材や技術も たくさんある。
昔には昔の良さがあるように、現代には現代に相応しいアイテムや着こなしが生まれない限り、和服は死んだままなのである。
中わたキルティングというとチープな印象を持たれるかもしれないが、表地の光沢の上品さからも、素材の質の高さを分かっていただけることと思う。素材のしなやかさといい、斜めに入ったステッチといい、さすが!と言えるイタリア生地の洒落である。
素材のキルティングと相まって、フードや前立衿に立体感が生まれ、着こなしが楽しいアイテムである。裏地も、掲載分はターコイズの無地だが、他に 柄物を含めた全5種類を用意している。店頭で お楽しみいただきたい。
No. | : | NIB0112 |
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Material | : | 〈表〉ナイロン100%,〈中わた〉ポリエステル100%,〈裏〉綿 100% |
Size | : | 八五(フリー) |
Price | : | 49500 |
オリエンタルな柄の小袖の素材は、ゴブラン織である。和服なのにゴブラン織?と疑問視する方もいようかと思う。そういう方には、あえて言おう「了見が狭い!」と。
ゴブラン織は安土桃山時代には日本に伝わっており、京都・祇園祭で山鉾を飾るのは、ゴブラン織である。もう一言付け加えるなら、ローマ法王の法衣は西陣織であり「あなたが知らないところで 世界は繋がっている」のである。
それにしても「織り」素材の和服は良い。柄の表情は立体的で、重厚感があり男らしい。肩山で折り返す模様の横の連なりも美しく、甘えが見えない。秋冬モノの《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》には、特に相応しい素材である。『シルクロード・ゴブラン』と名付けたい。なお、袖口や裾などに同じ織りの紺系の生地をパイピングして、さらに装飾を凝らしている。
もう1つ、ご注目いただきたいのが、コゲ茶の袴である。素材は、顔料染めのスウェード調の生地だ。表はコゲ茶だが、裏の色はオレンジ。つまり、ベースはオレンジなのだが、コゲ茶の顔料染めが厚く施されているのである。
これを使い込んでいくと、紐やヒダ、膝や脇の部分からスレやアタリが出てくる。少し毛羽が立ち、ユーズド感が溢れ、段々とスウェードのような風合いに育ってくるのだ。実は、創業して間もない頃、これに近い素材で袴を作っていた。未だにリピートの要望がある袴だ。今回ようやく、色目こそ違うが、同等の素材で袴を発表できることに、喜びを感じている。
衿元には、小袖のインナーとしてコーディネートした 力強い風合いの麻・和地袢のエンジ色が映えている。
No. | : | IIA0857 |
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Material | : | ポリエステル100% |
Size | : | 八九(35),九二(36),九五(37),九九(39) |
Price | : | 49500 |
No. | : | ROA0232 |
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Material | : | 綿70%,ポリエステル30% |
Size | : | 七〇(M),七三(L) |
Price | : | 46200 |
Limited | : | 3点 |
No. | : | TOA0077 |
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Material | : | 麻100% |
Size | : | 七二(L) |
Price | : | 22000 |
Limited | : | 1点 |
今回のコレクションでは柔らかな素材の風土ローブも特集してみた。身体にまとわり付き、垂れ下がって発生するシワは、仏像の衣のヒダのような優しさを見せながらも、ゴージャスで妖しい。
張り巡らされた地紋の幾何学模様と、素材の起毛が、光沢と影で 動く模様を作る。このエンジ色のベロアには、より一層の艶めかしさを引き出す魔力があるのではないか。最果てのオアシスにいる謎の部族の族長といったエキゾチックさも漂う。
前開きを留めるアクセサリーに、マグネサイトターコイズとバイヨンウッドの【かなめ玉(クリップ)】を合わせ、アクセントとした。
No. | : | NIA0111 |
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Material | : | 〈表〉ポリエステル100%,〈裏〉キュプラ100% |
Size | : | 一二五(L) |
Price | : | 74800 |
Limited | : | 1点 |
No. | : | H-154 |
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Material | : | マグネサイトターコイズ,バイヨンウッド,他 |
Price | : | 7700 |
この【 したたり 】コーディネートの目玉は、フロッキープリントによる千鳥格子柄の袴である。ベースである藍色のデニム生地のマットな質感の上に、紺色の千鳥格子柄をフロッキープリントした素材だ。フロッキー加工の起毛の光沢も相まって、カジュアルなアイテムながら、きちんと感も演出されている。一般的なデニムよりしなやかで、使える場面が多い便利な袴になった。フロッキー千鳥格子の紺色の光沢には、印象的な美しさがある。
【 したたり 】小袖も、着姿を美しく見せる独特な形状として、特許を取得しているアイテムだ。「着物」は、平面構成により造形され 立体的な身体に沿わそうとすると、着崩れを防ぐために腹部にタオルを入れたり、コツを要する着付け技術を必要とする。それに比べ、小袖は 体型の補正や煩わしい着付けも要らない。《HAKAMA-SHIKI/袴式和服》を構成する重要なアイテムの1つである。
このサックスブルーの小袖の素材は、木綿の平織りでシンプルだが、袖口や裾、掛衿の先に、袴と同素材のフロッキー千鳥格子を僅かに見せる演出がしてあり、すっきりした清潔感がある。
最後に、淡いピンクでコーディネートに花を添えているのが、衿元に見える和地袢である。和地袢は身頃も同素材なので、半衿を付ける必要もない。さらりとした平織りのピンクが袖口からもチラリと見えるのだ。胸元をゆったりとさせ、男らしく着てもらいたい。
No. | : | IIA0858 |
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Material | : | 綿74%,ポリエステル24%,ポリウレタン 2% |
Size | : | 八九(35),九五(37),九九(39) |
Price | : | 49500 |
Limited | : | 3点 |
No. | : | ROA0234 |
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Material | : | 綿100%(装飾部を除く) |
Size | : | 七三(L) |
Price | : | 38500 |
Limited | : | 1点 |
No. | : | TOA0106 |
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Material | : | 綿100% |
Size | : | 七二(L),七五(2L) |
Price | : | 14300 |
Limited | : | 2点 |
いかにも夜会向きな黒マントである。小学生の時に図書室で読んだアルセーヌ・ルパンを彷彿とさせるではないか。クラッシュベロア特有のまだらな光沢の下には、上品な幾何学模様の菱形の繋がりが、見え隠れしている。細やかな技が効いた上質なベロアなのである。
裏地には、玉虫織のワインレッドを使い、動きによる色の変化は妖しげだ。表、裏ともに、光の反射と着る人の動きを利用し尽くす素材を活用することで、闇夜の少ない光の中でも優雅な存在感は消されることがない。柔らかな風合いと、室内でも着れそうな軽さは、パーティー仕様に おあつらえ向きと言える。
デリケートな素材ながらも、存在感のある衿の細工と手を出すためのホールも健在で、仕立てにも抜かりがない。
No. | : | HOA0128 |
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Material | : | 〈表〉ポリエステル100%,〈裏〉キュプラ50%,ポリエステル 50% |
Size | : | 一〇五(M) |
Price | : | 82500 |
Limited | : | 1点 |
ゴブラン織の小袖は、今コレクション・拾漆丿零陸(FSAC17-06)の配色違いで、『シルクロード・ゴブラン』の紺色である。詳細については、そちらを参照いただきたいが、やはり「織り」素材の和服は重厚感があって良いものだ。配色に紺色を含むためか、男らしさも増したように映るのは 気のせいだろうか。拾漆丿零陸とは逆に、袖口や裾などの装飾には『シルクロード・ゴブラン』の赤を使用している。
一方、袴には 藍染めをした綿ジャカード素材を仕立てている。この袴の生地も、手が込んでいる。木綿の紋織り生地に、軽めのダメージ加工とインディゴ藍の染めを施しているのだ。新品でありながら、少しユーズド感があるのは、そのためである。当然、使い始めの頃は色落ちするが、ジャカードの地紋により、それすら楽しめてしまうだろう。
世に藍染の袴は多くとも、これほど手の込んだものには なかなかお目にかかれない。それに、光の反射で うっすらと浮かび上がる地紋のペーズリー柄が、藍染めでありながら 垢抜けた印象を与えてくれるのも、何とも嬉しい細工ではないか。
紺色で衿元を引き締めているのは、和地袢である。シャツ生地のような平織りの紺色には清潔感があり、それを袖口からもチラリと覗かせている。ゆったりと男らしく着てもらいたいインナーなのだ。
No. | : | IIA0859 |
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Material | : | 綿100% |
Size | : | 八九(35),九五(37),九九(39) |
Price | : | 44000 |
No. | : | ROA0233 |
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Material | : | 綿70%,ポリエステル30% |
Size | : | 七〇(M),七三(L),七七(2L) |
Price | : | 46200 |
Limited | : | 3点 |
No. | : | TOA0108 |
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Material | : | 綿100% |
Size | : | 七二(L) |
Price | : | 15400 |
Limited | : | 1点 |
言わずと知れた防水透湿性素材で仕立てた和慈羽袖である。アウトドアウエアや医療分野など多岐にわたって利用され、雨(水)を通さない高い防水性がありながら、かいた汗(水蒸気)を外に逃がす高い透湿性が特徴の高機能素材だ。
そのマットな表情とハリ・コシの強さは、変幻自在な羽袖の形状と相まって、所々に角張ったシルエットを生み出してくれる。着こなしによって、角が現れる場所は様々だが、概ね機械的なフォルムが完成するのだ。
SF好きに受けそうな未来感がありながら、少年の心をくすぐられる懐かしさも感じさせてくれる不思議なアウターである。ポケットも内蔵した通常と変わらない仕様だが、雨具も兼ねるので、機能性の幅が さらに広がった。
羽織紐として、サイドに黒檀を配し、模様が面白くレトロなフォルムのガラスのビーズをセンターにした【かなめ玉(フック)】を コーディネートしている。
No. | : | HAA0034 |
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Material | : | 〈表〉ナイロン100%,〈肩裏〉綿100% |
Size | : | 百(フリー) |
Price | : | 77000 |
Limited | : | 1点 |
No. | : | H-175 |
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Material | : | 黒檀,ガラス,他 |
Price | : | 5500 |
今コレクション・拾漆丿零弐(FSAC17-02)の配色違いで、表、裏ともに黒の漆黒バージョン。所々破れたように見えるのは、プレーティングによる装飾で、言わば繊維の上にクラッシュ感のあるメッキを繊維によって施した状態であり、ダメージ加工ではない。これによって、身体に沿うような柔らかさと、クラッシュ感を共存させたスグレモノの風土ローブが仕上がったのである。
黒の下地の上に 穴の開いた表組織が乗るので、破れは拾漆丿零弐に比べ目立たないが、破れには透け感があり むしろリアルである。この一枚を まとうだけで、怖いくらいクールなイメージが作り出されるだろう。
前開きを留めるアクセサリーとして、彫りの効いた水牛の角の玉と赤いビーズが印象的な【かなめ玉(クリップ)】をコーディネートしている。
No. | : | NIA0110 |
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Material | : | 綿64%,ポリエステル34%,ポリウレタン 2% |
Size | : | 一二五(L) |
Price | : | 71500 |
No. | : | H-173 |
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Material | : | 水牛の角,樹脂,他 |
Price | : | 6600 |
片身合わせの小袖にグレンチェックの袴の組み合わせなのだが、意外にも上品にまとまった【 したたり 】コーディネートである。片身合わせの小袖は人気が高い。配色によって派手目にも控え目にも振れるが、これ位が中間の振り幅であろうか。
生地の表情はざっくりとした変わり織で、左右の対比は強めだが男らしい配色だ。左右逆配色も有り。袖口や裾などの装飾には、衿元に覗く和地袢と同じく、ブルーの雲に龍の柄の生地を使用し、まとまりが良い。
せっかくの柄物インナーなので、ゆったりと男らしく着てもらい、衿元にも袖口からも、やや多めにチラ見せするくらいが ちょうど良さそうだ。
わずかに光沢のある上品なグレンチェックの袴には、特許を取得した工夫が詰め込まれており、機能的な上に着崩れもない。シワになりにくい質感と、グレーの色目が程良いので、カジュアルにも大人しめにも使えて、汎用性の高い逸品である。
全体としては、硬派な印象を崩していないので、好感が持たれるコーディネートであろう。
No. | : | IIA0860 |
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Material | : | 毛50%,ポリエステル50% |
Size | : | 八九(35),九五(37) |
Price | : | 44000 |
Limited | : | 2点 |
No. | : | ROA0235 |
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Material | : | 綿95%,ポリウレタン5% |
Size | : | 七三(L) |
Price | : | 38500 |
Limited | : | 2点 |
No. | : | TOA0072 |
---|---|---|
Material | : | 綿100% |
Size | : | 七二(L) |
Price | : | 18700 |
Limited | : | 1点 |
立体的な形状のフードもさることながら、前合わせの開閉による着姿の変化が楽しめることも、陣パーカの特徴である。前立て部分を閉じると、印象が大きく変わるのだ。特に、この陣パーカは前立てを開いたときに見える部分には裏の生地を使い、拾漆丿零伍(FSAC17-05)とは異なる仕立てにしている。
つまり、前立てを閉じたときには、くすんだブルーのふっくらとしたウールだけが見え、前立てを開けると、油絵の具で塗りたくったような縞模様の裏地が鮮やかに溢れ出す仕掛けになっているのである。
フードや身頃の裏、前立てに用いたペイント模様の賑やかな裏地もしっとりとした肌触りで、表・裏ともに上質な素材である。極めて独創的な配色、開いた前立てを留めるチャイナボタン、ポケットが付いた軽快なフォルムと、かなり大胆な組み合わせながらも、その重厚さは決して崩そうとしない。気位の高さすら感じさせる逸品に仕上がっている。
前を引き締めるアクセサリーとした、1970~80年代製造のヴィンテージの陶器のビーズと黒檀を組み合わせた【かなめ玉(クリップ)】が、重厚な雰囲気をさらに醸してくれている。
No. | : | NIB0113 |
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Material | : | 〈表〉毛90%,ナイロン10%,〈裏〉ビスコース 100% |
Size | : | 八五(フリー) |
Price | : | 55000 |
Limited | : | 1点 |
No. | : | H-172 |
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Material | : | 陶器,黒檀,他 |
Price | : | 5500 |
今コレクションの大トリには、【 浮世しのぎ 】より紙子の長羽織を登場させたい。【 浮世しのぎ 】とは、2016年に立ち上げた和紙の衣服である〈紙子(かみこ)〉を主軸としたレーベルだ。 (詳細は当店サイトのプロダクトページに記載している。)
和紙の衣類と言っても、和紙を細い糸にして織り込んで布にする〈紙布(しふ)〉ではなく、和紙そのものを着るのが〈紙子〉である。
〈紙子〉とは、〈紙衣〉とも書き、和紙自体に強度を増す加工を施して作られ、本来 男の衣服だと言われてきた。その歴史は古く、書くという目的以外に、衣料として着用される様になったのは、平安中期とのこと。
絹より安価なことで庶民の衣服と想像しがちだが、むしろ風流な印象が愛され、丈夫で軽いことから、特に武士や俳人等に好まれた。親鸞や松尾芭蕉が愛用したことは、広く知られている。
【 浮世しのぎ 】は、島田康子女史が制作する〈紙子の原紙〉から生まれる。その技法は、仙台市の柳生地区に伝統として残っていた〈柳生強製紙(やなぎうきょうせいし)〉の製作方法に準じており、伝統技術保持者の阿部久右ヱ門氏より伝授されたものだ。(現在、後継直系の方は廃業)
その希少な〈紙子の原紙〉には、およそ紙とは言い難い力強さがあり、樹皮という表現の方が相応しい素材である。それほど丈夫でありながらも、断然軽く、雨には強く、濡れても軽く拭けば良い、耐久性に優れた素材でもあるのだ。さらに、着れば着るほど味わいが増し、たとえ破れても 重ねて貼ることで修理も可能なのだ。
布繊維とは まったく別物の衣類として捉えれば、軽くて暖かく、メンテナンスも簡単な面白味のある衣服だと気付くことだろう。しかし、簡単には縫えないのである。毎回工夫を凝らし、独自の縫製で〈紙子〉を仕立てている。
ご覧の通り、大袖の長羽織だ。今回よりバージョンアップした試みとして、島田女史に裏地用の原紙も依頼し、表は艶やかな黒、裏は鮮やかな赤の、和紙100%の〈紙子〉を完成させたことが挙げられる。軽いが、モビルスーツのような、迫力あるシルエットに仕上がった。
また、同時に袈裟懸けでコーディネートの印象を変え、バッグとしても便利な当店独自のアイテム【付処/FUTOKORO】も制作している。当然、レアなアイテムだが、機能的にも、断然軽く、頑丈で、水にも強いので、文句のつけようがないし、インパクトもヤバい!と評価も高い。
なお、羽織紐として、朱色の龍の彫り物をトップに据え、サイドに水牛の角を配した、オリエンタルな雰囲気の【かなめ玉(フック)】を 合わせている。
No. | : | ウ-003 |
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Material | : | 和紙100% |
Size | : | 一一三(フリー) |
Price | : | 272800 |
Limited | : | 1点 |
No. | : | ク-003 |
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Material | : | 和紙100% |
Price | : | 33000 |
Limited | : | 3点 |
No. | : | H-176 |
---|---|---|
Material | : | 水牛の角,樹脂,他 |
Price | : | 7700 |